「女性は結婚式に来るのにいろんなマナーがあって大変だよな」
以前同級生の結婚式にお呼ばれされたとき、一緒に招かれていた男性の友人から言われたことがあります。確かに結婚式は冠婚葬祭なので洋服やアクセサリー、小物など細部に渡るまでマナーがあります。でもマナーはお祝いの心を新郎新婦や二人のご家族に伝えるためにあるもの。女性だから結婚式のマナーがあるのではなく、実は男性側にも結婚式参列のためのマナーってあるんです。知っていると安心の結婚式マナー、おさらいしてみましょう。
(文:かねこゆかり)
1.男性が参列する時にはどんなスーツを着たらいい?
先に結論を言うと【ダークカラーのスーツ+ホワイトシャツ+白or淡い色のネクタイ】が正解です。
結婚式で普段から着ているビジネススーツを着用する人もいますが、これは実はマナー的には微妙なところ。まずシワやヨレがあるような状態ではお祝いの場にはふさわしくありません。さらに結婚式という華やかな場所に合わせてポケットチーフやベストでドレスアップするのがおすすめです。
NGなコーディネート例は
・白や淡いカラーのスーツ
・ダークスーツに黒や濃い色のネクタイ
・カジュアルすぎるコーディネート
などがあります。ただし、最近は新郎新婦から「デニム着用で」「ノーネクタイで」などとドレスコードが指定されることも。その時には指定のドレスコードに合わせます。
2.バッグを持って行ってもいい? 靴や靴下は?
パーティースタイルでは基本的にバッグを持たないのがマナーです。荷物はクロークに預けましょう。財布やスマホなどをバッグに入れたい派の人にはシンプルな革製のクラッチバッグがおすすめです。お祝いの席で使うからとブランドのバッグを用意する人もたまにいますが、あまりブランドのロゴが主張しすぎないデザインのものが上品でいいですよ。
靴も主張が激しすぎるデザインよりはシンプルなダークカラーの革靴がベターです。つま先の尖った靴やブーツは結婚式に履いていくには少しカジュアルなイメージが出てしまいます。また、靴の汚れや傷は自分で思っている以上に目立ちます。出かける前にしっかりチェックしておきましょう。
3.ご祝儀袋は袱紗(ふくさ)に包んで
男女ともにご祝儀袋は袱紗に包んで持っていくのがマナーです。ただ、男性はご祝儀袋をジャケットの内ポケットに入れることが多いですよね。袱紗につつむとかさばってポケットに入らないという意見も聞きます。袱紗はすでに封筒状になっていて挟むだけの金封袱紗が便利さから主流ですが、どうしても厚手でかさばります。ハンカチや風呂敷のような包むタイプの袱紗ならかさばらず便利ですよ。包み方も難しくはありません。
4.マナーは男性の魅力をより引き出すもの
マナーって面倒というイメージがありますよね。でもマナーは本来お祝いの気持ちを相手に伝えるためのもの。マナーに則ったおしゃれや振る舞いは男女ともに魅力をより際立たせてくれます。男性も結婚式のマナーを楽しんでみてください。