結婚式、今まで何回くらい出席したことがありますか? まだお呼ばれの機会が少ない人はもちろん、もう何度も出席したよという人もいますよね。でも、結婚式のお呼ばれマナーに自信があるという人は案外少ないんです。もちろん一番大切なのはお祝いの気持ちです。でもマナーを知らないことで、祝福がきちんと伝わらなかったら切ないですよね。基本中の基本ばかりですが、一度おさらいしてみませんか。
(文:かねこゆかり)
1.招待状の返信はできるだけ早めに!
招待状の返信をするとき、どんなことに気をつけていますか。
「御出席の御を消して、『慶んで』『させていただきます』を書き足す」
「宛先は『宛』を寿で消して、様に直す」
「喜んでほしいから招待状アートを頑張る」
どれも正解です。でも、新郎新婦さんの立場からすると、実は一番ありがたいのは【早い返信】です。招待状を出す段階である程度出席すると分かっているものの、正式な参列人数は返信ハガキが元になります。できるだけ早い返信は新郎新婦さんのスムーズな結婚式準備を手伝っているようなもの。2~3日以内に返信するように心がけてみましょう。
また、招待状アートの代わりにシールでデコレーションする人もいます。簡単に可愛くなりますが、くれぐれも重量オーバーにお気をつけて。
2.ご祝儀袋は蝶結びでは無いものを選んで
今どきのご祝儀袋っていろんなデザインがありますよね。ご祝儀袋にかかっている細い紐状のパーツは水引といいます。この水引、お祝い事の種類によって形が違うんです。
蝶結び … ほどいて結びなおせることから、出産など何度あっても良いお祝い事に使う
あわじ結び・結び切り … 一度結んだらほどけないことから、結婚など人生で一度きりの方が喜ばしいお祝いに使う
今どきは華やかなデザインのご祝儀袋が多いですよね。水引の結び方もいろいろです。ただ、蝶結びの水引がついたご祝儀袋は結婚式の時に使わない、と覚えておきましょう。
伝統的なご祝儀袋には格があります。10万円以上ご祝儀を包むときに使うご祝儀袋と、3万円ご祝儀を包むときに使うご祝儀袋は異なります。ご祝儀袋の外袋に『〇万円程度』と書かれていることが多いので、参考にしてみてください。
4.結婚式は新郎新婦をお祝いする機会とわきまえる
結婚式って普段なかなか会えない人と会えて楽しいですよね。つい話が盛り上がってしまうの、とても分かります。おしゃれにも気合が入るし、お酒もつい進んでしまいますよね。とはいえ、結婚式はあくまでも新郎新婦ふたりやご家族をお祝いする気持ちを持って参加する席のはず。普段の飲み会とは少し違う場です。例えば会話の声のトーンやボリューム、内容に少し気を配ることも必要です。お酒の量も特に披露宴ではほどほどにしておくのが無難でしょう。
お呼ばれファッションは細かなマナーもあります。全部取り入れようとすると確かに窮屈かもしれません。「親世代が見たらどう見えるか」「花嫁さんと並んだ時、どう見えるか」という視点を取り入れてチョイスすることで改まった席へのお呼ばれ感があるコーディネートになるはず。
5.マナーの根底はお祝いの気持ち
マナーとは本来お祝いの気持ちを伝えるための行動です。また、お祝いの気持ちを行動に表すと、自然とマナーに則ったふるまいになるのではないでしょうか。マナーを知って、お祝いの気持ちを余すことなく新郎新婦に伝えましょう。